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Photograph Diary from Memezawa Medical Clinic
ルンド大学ワレンベルグ神経科学センター開所式
昭和63年より平成3年まで、日本医科大学第二内科・赫教授のご推挙によりスウェーデン・ルンド大学の実験脳研究所(Laboratory for Experimental Brain Research: Bo K. Siesjo教授)に留学いたしておりました.帰国後も何編かの論文をスウェーデンとの間を往復しながら仕上げ、今年でついに9年目となりました.Siesjo教授は先年定年を迎えられましたが、NIHなどからの奨学金を基に現在も同研究室で活躍しておられます.研究室は現在、後進のTadeus Vieloch教授が主宰しておられますが、本年、スウェーデン国内のワレンベルグ財団の支援によりワレンベルグ神経科学センターとしてルンド大学の新たな研究施設として出発いたしました.この、ワレンベルグ神経科学センターには日本でもなじみの深い神経内科のBarbro Johansson教授がExperimental Neurology(実験神経学)部門を、また同じく神経内科のOlle Lindvall教授がRestorative Neurology部門を開き、さらにAnders Bjorklund教授のNeurobiology(神経生物学)部門と新たに組織されたGene Therapy(遺伝子治療学)部門とMolecular Biology(分子生物学)部門を迎えて、北欧の神経学研究の一大中心となるべく、改組されました.
さる8月21日、22日にはこのセンターのお披露目の式典とシンポジウムがスウェーデン国王妃、シルビア妃殿下をお迎えして開かれ、小生もその場に招かれて一時を過ごすことが出来ました.
このページでは、その時の様子をご紹介いたします。
(写真上は、ルンド大学病院の全景.右の現在の病院の建物のすぐ左脇のカマボコ型の屋根の建物がワレンベルグ神経科学センターです.家内の操縦するセスナ機より撮影いたしました)
開所式に当たり、スウェーデン国王妃のシルビア妃殿下が研究所を訪れました.サイン帳を拡げているのがBarbro Johansson教授.左にはExperimental Brain Researchの秘書のBirgitおばさんが写っています.(Sydsvenska Dagbladet、8月22日付より)
ワレンベルグ神経科学センター
新装なった研究所の外観.Experimental Brain Researchは最上階にあります.この建物に続き、西暦2000年までに同じ仕様の研究施設が立ち並び、ルンド大学医学部の研究体制が整備されることになっています.
Bo K. Siesjo教授とともに
先年ルンド大学の教授から定年退官した教授は、現在もNIHからのグラントを基に研究所で活躍中です.教授は、脳虚血の際のエネルギー代謝障害・Phの変化についての第一人者です.
Tadeus Vieloch教授(研究所所長)とともに
以前は、研究所の中で「こわいが頼りになるお兄さん」役を演じてきたTadeusも、教授・所長となり、風格がでてきました.世界の実験神経学フィールドの先端を走り続けています.
Maj-Lis Smith助教授
前脳虚血の実験を考えるとき、彼女の開発した「両側総頚動脈結紮+脱血による低血圧」モデルを抜きにして考えることは出来ません.また、小生の「ガイドカテーテルを用いた塞栓糸式中大脳動脈閉塞」モデルも、彼女のアドバイスなしには完成しませんでした.
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