坂東 雅:演目ご紹介


 

将門

忍夜恋曲者

(まさかど)

(しのびよるこいはくせもの)

 

 

 

更新日:2015.02.15

 

 

 


常磐津。初演:天保7年(江戸中村座)

 「首塚」で有名な平将門の娘「滝夜叉(雅)」と、源頼信の命を受けた「大宅太郎光圀(冨起子)」二人の恋路と一転して剣術と妖術による争いを描いた物語です。

 光圀が平将門の残党を捜して相馬の古御所に踏み込むと、島原の傾城(遊女)「如月」に化けた滝夜叉姫が現れ、色仕掛けで光圀を味方に引き入れようとします。しかし、光圀が将門の最期を踊って聞かせると如月は涙を流してしまい、将門の娘・滝夜叉姫である証拠の旗を落としてしまいます。正体を光圀に見破られた滝夜叉姫は蝦蟇(がま)の妖術を駆使して光圀と戦い始めます。


「第90回女流名家舞踊大会」(国立劇場大劇場、主催:東京新聞 平成27年2月15日)にてご披露いたしました。

昨年秋より取立師匠が坂東梢先生となりました。また、光圀役をお願いした坂東冨起子さんは文化庁後援・日本舞踊協会主催「各流派合同 新春舞踊大会」にて会長賞を受賞しておられる名人です。あかたも江戸時代の浮世絵の役者絵から抜け出してきたようでした。梢先生と3人で舞踊を組み立ててゆく楽しさをじっくりと味わいながら、舞台を努めることが出来ました。

平成16年より10年間、東京新聞社の「推薦名流舞踊会」に続き「女流名家舞踊大会」に参加いたしております。本年度はその10周年めにあたり、主宰者である東京新聞社より表彰を受けました。本当にありがとうございます。


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