三面子守 (みつめんこもり)
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常磐津。津打治兵衛作詞、 名見崎徳治作曲。
初演:文政12年江戸河原崎座(五世瀬川菊之丈)
子守娘がお亀・ひょっとこ・えびすの面が付いた福笹を持ってあらわれ、赤子をあやそうと面をかぶって三通りの所作を踊り分けるものです。
えびすは「エヘンまかり出でたる者は恵比寿三郎と申す色男にて候」と出て、お亀と痴話喧嘩をします。そこに、ひょっとこが登場し、おどけた踊りをします。食い扶持減らしのため越後あたりから出されてきた子守娘(ただし、田舎から出た来たばかりではなく色町で働いており、「ちょっと大人の色恋も見聞きしている」ところがミソ)の様子をユーモアと悲哀感をまじえて描いたものと言われています。
さほど年端のいかない子守娘と、三つの面の人たちをうまく踊り分けることができるか、どうかご覧いただければ幸甚に存じます。
今回、三味線は人間国宝の常磐津英寿先生が弾いてくださいました。
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