賤機帯 (しずはたおび)
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長唄。作詞:不詳、作曲:十代目杵屋六左衛門。初演:明治25年(1892)鳥越座。
能舞台を模した「松羽目物」となっており、梅若伝説に趣向を借りた、隅田川物のひとつです。あらすじは、子供を失って隅田川の渡し場をさまよい歩く狂女・班女(はんにょ)を隅田川の渡し船の舟長(ふなおさ)がからかいます。それでも我が子を思い、一心に水面に散った花びらを集めて舞い踊る班女の姿を見て、船長は気の毒に思い、慰める、という筋立てです。
「第93回女流名家舞踊大会」(国立劇場大劇場、主催:東京新聞 平成30年2月10日)にてご披露いたしました。
ここしばらく坂東雅と言えば立役、ということになっておりましたが、前回に引き続き今回も女形、それも狂女役に挑戦させていただくことにいたしました。共演いただく舟長役は同門の坂東若梢(わかしょう)さんにお願いいたしました。
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