釣女 (つりおんな)
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常磐津。作詞:河竹黙阿弥、作曲:六代目岸澤式佐。初演:明治34年7月東京座初演、当時演目名「戎詣恋釣針」。
とある大名が妻を授かろうと、太郎冠者を連れ、西宮の戎[えびす]神社に詣でます。願いを込めて夜籠りして祈ると、霊夢によってふたりに、釣竿が授けられます。大名はその釣竿で、美しい上臈(じょうろう)を釣り上げ上機嫌、一方の太郎冠者はふた目と見られぬ醜女(しこめ)」 を釣り上げてしまいます。仰天する太郎冠者に対して、「そりゃつれないぞえ 太郎冠者殿」といって、醜女はクドキの踊りをみせます。大名は、美女と踊り始めるのに対し、ひょうたんの酒で祝言を勝手にやりはじめる醜女に辟易とする太郎冠者。しまいには上臈を追いかけはじめ、醜女はそれを引き止めようとします。
歌舞伎で何度も取り上げられた人気の演目。嫌がる太郎冠者を最後は逆に醜女が釣り上げるという落ちまで用意されています。
「第7回坂東流橋の会舞踊公演」(日本橋劇場、令和元年5月5日)にてご披露いたしました。
配役:大名=坂東峰寿美、上臈=坂東祐三扇、太郎冠者=坂東勝彦、醜女=坂東雅
坂東巳之助家元・坂東勝友先生ご指導のもと、舞台を努めさせていただきました。
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