Dr. メメザワの「Mac天国、VAIO天国」

G4cubeのOSXでHP DeskJet 955cが使えるようになるまで

初出:2002.02.27

 我が家では、コンピュータの台数よりプリンタの台数が圧倒的に少ないため、ネットワークで使えるプリンタしか導入していません。HPのdeskJet955cも、標準では単なるUSBとシリアル接続のプリンタなのですが、HPが販売しているプリントサーバをつけるとEthernet上のネットワークプリンタとして使えるようになります。MacOS9の時代は、もっぱらG4cubeからの印刷はEthernet経由でしか使っていませんでした。しかし、メインのOSをOSXにしたところ、プリンタサーバが使えなくなってしまい、結局USB接続で使うしかなくなってしまいました。ところが、ちゃんとプリンタが認識されても、またプリンタユーティリティからテストプリントが出来ても肝心のアプリケーションからの印刷が出来ないのです。これには参った。

 USBでOS9からの印刷もできません。..というより、今までも出来なかったのに、「ネットワークで印刷できるからいいや」と放置していたのです。とはいえ、HPがOSXのネットワーク印刷機能をサポートする気配はないし、どうしたものかと数ヶ月うなるばかりでした。ところで、G4cubeからのUSB接続は、これまで本体のUSBポートがスピーカとハブへの接続で埋まっていたため、プリンタへはハブからしか接続できていませんでした。今回、純正モニタが入ったためハブへの接続がモニタのUSBポートから出来るようになりました(モニタはケーブル1本でデジタル回路と電源とUSBが繋げられるのです)。そこで、プリンタへもモニタから接続してみましたがやはり印刷は不可能。これでまた1ヶ月うなることとなりました。思案の末、昨年末に購入したキャノンの安物USBプリンタを代わりに設置して使い、長女のiMacの脇に955cを追い出す算段までしたのですが、OSXからの印刷はこれもモノクロがうまくいかず、やはり955cに戻さざるを得ませんでした。元に戻しつつcubeの底面をのぞくと、USBが一つ空いているではありませんか!これに直接955cをつないだところ、「使えた!」ではありませんか。

 結局はハブとプリンタの相性だったようです。でも、これって純正モニタのないユーザは955cをUSBでは使えないって事ではないでしょうか?そうか、そんな面でケチっていたからG4cubeは長生きできなかったのか。

追記:2002.8.31

 上記の「何とかうまくいった」状態は実は相性だけではなく、955c自体のインタフェース選択の不自由さにありました。プリンタサーバからの入力(プリンタポート)が生きているとUSBからの入力を受け付けなくなり、またUSBで使用していた後にサーバから入力を初めても受け付けない、という設定だったのです。結局、プリンタ切替機をプリンタサーバと955cの間に挟み、ダイヤル切替で「接続を切った」状態を作り、USBとプリンタサーバからの入力を切り替えて約半年過ごしていました。

 OSX(10.2)発売とともに、早速G4cubeにインストールしてみるとどうでしょう、955cはめでたく「AppleTalkプリンタ」として認識されるではありませんか!ただし、USBケーブルを指したままでClassic環境を立ち上げてあるとそちらのアクセスが発生するため、プリンタサーバ経由での利用ができません。ですから、ここはあっさりUSBケーブルをはずし、以前のシンプルなイーサネット-プリンタサーバ経由のみの接続で利用することにしました。この改善は、新しく実装されたRendezvous技術のおかげだと思います。うむ、OSX(10.2)はダテではないぞ。


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