VAIOを購入した直後のドタバタはモバイル日記に書きました。出張の後、しばらくしてネット上の確かコネクティクスのサイトからmouse.com(DOS上のマウス・ドライバー)をゲットでき、なんとかFUSION PCの運用が始まりました。最初に作っておいた7.6.1のディスクイメージによるシステムは何とか使えるのですがいかんせん速度がノタノタで実用にはならず、テストでスクラッチディスクに最小限のインストールで作ってみた英語版の8.1が結構シャキシャキ動くのに目を付け、700MBのディスクをFUSIONのユーティリティでやはりスクラッチから作成し、日本語版の8.1をインストールしてみました。立ち上げでかならず停まってしまうため、「アップルメニューオプション」を外したところ英語版とまでは行かなくともストレスなく使えるようになったためデータをフロッピーで移動しながらMacのサブマシンとして使用できるようになりました。フリーズに備え、さらに二つの100MBのディスクイメージを用意し、Nortonを動かせるだけのシステムを載せて時々オプティマイズも実行出来るように、またこの状態でのディスクイメージをすっかりWin上でデスクトップのFLORAにコピーして......と準備万端の体制を確立しました。
このあと、地獄が始まりました。主たる論文書きはVAIO-MacたるDOSのFUSION上で、時々の出先でのネットアクセスにはWinを起動して....と使い分けていたのですがHDDクラッシュが頻発するのです!むろん、FUSIONにはソフトウエアによるリセットが効かないためMac上でのフリーズがおこるとACアダプタとバッテリーを外す、という乱暴なリセットしか出来ないため、それがHDDに悪影響を与えたものと考えられます。あきらめが悪いため、わかっていながら二台目のHDDをつぶすまではFUSIONに執着し、同じことを繰り返してしまいました。
のちに、Win98にWin2000を上書きしたときに出来るDOS環境ではFUSION上のMacがフリーズしてもDOSに戻れるのがわかりました。でも、FUSIONではイーサネット接続も出来ず、内蔵モデムも使えないことからiBookも戦列に加わったこととあわせ、実用をあきらめることにしました。こうして、うちのVAIOは2パーティションで片方はオリジナルのWin98(IEはアップグレード済み)で「Smart Capture」によりVAIO Cameraを使えるように、もう一方はWin2000を組み込んでメインのインターネット端末およびファイルメーカ端末にとなっているのです。
FUSIONのことばかり書きましたがこの間、Win上のMacエミュレータの「」も調達して使用してみたことがあります。しかし、これも不安定でネットワーク・内蔵モデム認識不可であり、早々にお蔵入りとなりました。こんな苦労をしなくても最初からWinマシンとして使っていれば....と思われる方が居るかもしれません。でも、一度でもVAIOの画面にMacのデスクトップが現れたのを知ってしまうと、「何でこのまま使い続けられないの」と思ってしまいます。iBookもしくは最近のPowerBookの大きさ・重さをいつも呪ってしまいます。Mac雑誌の読者欄でも、「小さいサブノートMacを」という読者の声に「ノート型パソコンの実際の売れ筋はA4タイプなので.....」などという編集部のコメントが載ってしまうようでは世も末です。
いつの日か、Darwinを使ってintelマシンの上でMac OS Xが使えるようになる日を夢見ています。