Dr. メメザワの「Mac天国、VAIO天国」モバイル日記

スウェーデン出張(ストックホルム・ルンド・コペンハーゲン)(2003年8月)

エリア

機材

接続

プロバイダ

通信速度

ウォシュレット

ストックホルム

PBG4

電話機モジュラージャック (データポートあり)

GRIC経由 So-net

通信不可

×

ルンド

PBG4

同上

GRIC経由 So-net

通信不可

×

コペンハーゲン

PBG4

有線・無線LAN

ホテル・空港内ADSL

1MB未満

×

ただしビデあり

 世界的なネット事情も進歩してるはずだし、また、ケータイもFOMAのカードがあればGSM携帯電話につっこめば大丈夫だと言うし、今回のスウェーデン旅行はあまり苦労しない...はずだったのですが、実はちょっとした環境変化があり、大苦労の連続でした。

 まずは携帯電話。出かける前に、秋葉原のドコモショップに立ち寄り、「緑のSIMMのFOMA持ってるんですけど、このまま海外用のGSM携帯電話に入れれば使えますね」と質問。「大丈夫のはずです」と係員。「手続きは必要ですか?」「海外用機材のレンタルをしないのであれば特に必要ないはずです」とのお言葉。これを信じて出かけたのが失敗の元。ヒコーキを降り、空港ロビーでスイッチを入れても機材の準備が出来ても回線につながりません。何度やってもダメで、結局「もしもの為に」持参したSwiss Comのプリペイドカードのお世話になることに。実は、もう1台、J-Phoneの海外用モトローラV66があり、なんとかケータイ2台体制で、カミさんと娘たちのお買い物のフォローをこなしました。日本国内で「ケータイのある生活」が当たり前になると、もう「街角での待ち合わせ」なんて出来なくなっている自分たちが怖かったです。

●結局、帰国してからNTTドコモのHPを隅からスミまで見てみると、「端末のメニューリスト-ドコモeサイト」を経由して海外使用を申し込まなければならなかったことがわかりました。うん、店員さんを信用しちゃいけなかったんだ。

 次にPCのモバイル接続。V66のUSBケーブルを持参するという究極のゼイタク接続法もあったのですが、やはり来月の請求書が怖いため断念。今ではどこのホテルでもモジュラージャックでつなげば何とかなるだろうとタカをくくってモジュラーケーブル1本、念のため旧式スウェーデン形電話端子モジュールをもって乗り込みました。IEにサイトごと保存しておいたGricの現地ダイアルアップ先につないでみると、ちゃんとダイアルアップは出来るのに認証中にはねられてしまい、結局つながりません。これは、ストックホルムでも、ルンドでも同様。泣きたくなってしまいます。このため、意を決してワレンベルグ神経科学センターでは助教授に頼んで、一人分のIPアドレスを借りで無理矢理つなごうとしみたのですが、これも実は失敗。接続は日本医科大学学内のような固定アドレスによる接続ではなく、ちょうど東海大学キャンパス内と同様の、機体のMACアドレスをサーバに登録し、端末からはDHCP接続を行う方法だったのです。とうとう、スウェーデン国内ではいっさいネット接続が出来ず、傷心でスウェーデンを後にしました。

 オーレスンド橋を渡るとデンマーク。首都のコペンハーゲンでは今回最も高級なホテルをウイークエンド価格で泊まりました(北欧では週末の方がホテル代が安くなります)。部屋にはいると、なにやら電話機周囲にいかがわしいラベルが。「High speed internet service」!!!!!やったね。説明を読むと、なになに、EthernetケーブルでPCとつなぎ、ブラウザを開くとたちどころに認証ページが開き、「OK」すれば1日150クローネ(約3,000円)で高速インターネットがあなたのものに...?そうか、しかしEthernetケーブルなんか持ってきてないぞ、と引き出しを開けると、なんとそこには黒い太いRJ45コネクタを両端に持つ電線が。「これじゃあ」。..と、いさんでつないでみたものの、確かにネットワークはDHCPで接続され、IPアドレスもちゃんと支給されるものの、ブラウザを開いても、再起動を何度行っても最初の認証ページが出てきません。ホテルマンを呼んでも、「僕はアップルのキカイはワカラナイ」だと!なんじゃこりゃあ!!!状態で、またダイアルアップ接続を試しても、スウェーデンと同様、回線が開いても認証されずネットにはつなげません。やっぱ、マイナーな機材ではダメなのかなあと思いつつ、試しにEthernetケーブルでつなぎ直してメールを覗いてみると、なんと!勝手にブラウザが前面に現れ、夢にまで見た認証ページが現れるではありませんか!

 そのあとは、たまったメールの整理と、途絶えていた日本のニュースのチェックで小半刻を幸せに過ごしました。また、コペンの空港でも、無線LANによる接続が出来、旅行後半はウキウキ。しゃーねえオタクのオッサンとなっておりました。ちなみに、接続スピードはホテルが300Kほど、空港が550Kほどで、どちらもたいしたものではありませんでした。

●帰国してから、プロバイダに問い合わせたところ、「スウェーデン、デンマークの両国ともGricは自前の接続ポイントがなく、認証の際フルドメインのユーザーIDの手前に「gric/」を付加して頂く必要がある」とのこと。どうもWindowsのGric Dialでは自動設定されるようです。くやしいなあ。

●つまり、例)taro@aa2.so-net.ne.jp → gric/taro@aa2.so-net.ne.jp  ということですね。

コペンハーゲンの「ホテル・ダングレテール」室内のLANによる接続。遅いですが、とにかく接続できてなにより。1日つないで150クローネ。
コペンハーゲン空港ロビーの「ワイアレス接続エリア」。AieMac接続が40クローネ。カードがあれば比較的容易に接続可能。

これを見て、「役に立った!」と言う人がいるといいのですが。


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