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手足がふるえる時どうしますか? *Newton Doctor「ドクターアドバイス」に記載したものを転載しました *これは、院内配布されたものを掲載しています |
Vol. 010 2002.10.21発行 編集人:目々澤肇 禁無断転載 |
ふるえには、大きく分けて「じっとしているときのふるえ」と「動作をするときのふるえ」があります。テレビなどを見ているとき、無意識に手足がわなわなとふるえている場合は前者、字を書こうとしたり箸を使おうとするとカクカクとふるえ出すのは後者です。
●じっとしているときのふるえは、脳内の神経伝達物質が不足するパ−キンソン病の可能性があり、最初のうちは片側に始まっても時間がたつと両側になったり姿勢や歩き出しの異常を生じて進行することがあります。ただし、小さな脳梗塞ができたことにより同様の状態が生じるパーキンソン症候群の場合もあるため、治療法の選択にはCTやMRIなどによる画像診断や特定の薬剤の投与による「診断的治療」が行われる場合もあります。
●動作をするときのふるえは、「書痙」とよばれていたものも含まれ、原因的には心理的な緊張によるものと本態性振戦という病気によるものの二通りがあります。心理的なふるえの場合には精神安定剤の使用やカウンセリングなどの治療が行われますが、本態性振戦の場合は心理的な状態の如何にかかわらず症状が出るため、βブロッカーなどの薬剤治療が必要になります。
●どちらのタイプのふるえでも、経験を積んだ神経内科医による診断が不可欠です。また、ふるえによって始まるその他の神経・筋疾患の場合もあるため、お悩みの場合は早めに神経内科へご受診下さい。
気になるふるえ(住友製薬):本態性振戦に関わる解説が載っています。ふるえのムービーをご覧下さい。
パーキンソン病(ファルマシア):患者さん向け・医科向けのページに分けてわかりやすく解説されています。