目々澤醫院 Daily News & Comments

 

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Jul/Aug 2003

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2003.08.17(日)

Windowsシリーズへのコンピュータウィルス「msblast.exe」のお盆明けの急速蔓延が懸念されています。身近なところでは。日本医科大学のサーバへの感染があり、各医局には対策ソフトが配布されていました。またこのため、サーバへのダイアルアップ接続が閉鎖されています。さらに、江戸川区医師会会員のコンピュータへも感染例があり、↓の馬場さんが対策に行かれたそうです。「いやー、ホントに稼働してるんですよ」と言うコメントはまさに「夏の怪談」です。ウイルスの稼働はWin XPの場合「タスクマネージャ」で確認できます。対策などについての情報がよく載っているところを記載致します。とにかく、明日は職場に出たらまずネットワークケーブルを引っこ抜いてからPCを起動しましょう。

2003.08.16(土)

昨15日、江戸川区医師会検査センターの馬場さんが当院までお見えになり、FTTH常時接続による医師会検査センターへの接続をしていただきました。これにあわせ、これまでWin2000とWinXPのデュアルブートだった機体のHDDを事前にすっかりWinXP専用に書き換えました。約2時間ほどかけて接続設定が済み、晴れて当院からもストレスのない江戸川区医師会「EMねっと」への接続ができるようになりました。ありがとうございました。おことわりしておきますが、「EMねっと」は、公衆ネット回線からは接続できない江戸川区医師会のイントラネットとなっております。

さて、上の画面は診療室のPowerMacG4からの画面です。7月11日のOS9からOSXに切り替わり、VirtualPCによるDr's DeskLightの画面の上にもう一つウィンドウが開き、「EMねっと」が表示されています。これ、実はマイクロソフトのRemort Desktop Connectionの画面です。速度もしゃきっとしていて、ストレスを感じずに使用できます(これがWinXP専用にしてしまった大きな理由です)。内容のドラッグ&ドロップなどの使い勝手はまだVirtualPCには及びませんが、ようやくひとつの画面ですべての医療情報が集約できました。そういえば、昨日からVirtualPCもマイクロソフトの管理に移行しましたね。

8月とは思えない、肌寒い雨の日が続いています。カゼひきに充分注意しましょう。

2003.08.02(土)

 (これもFOMAで撮影。なんかデジカメがいらない....)

本日は江戸川区の花火大会(市川市ではこれを「市川市花火大会」と呼んでいるようですが)。レセプトの作業は昨日中に終えてあるので家族揃って出かけてきました。会場は篠崎の江戸川河川敷で、いったん家族を途中まで自動車で送り届けた後、自分はクルマを自宅まで戻し、徒歩で向かいました。しかし、距離が長く、またケータイも通じなくなってしまい、結局会場では家族と離れて見ることになってしまいました。その途中、江戸川病院へ立ち寄ったのですが、なんと、そこで見たのは病院へトイレを期待して立ち寄ろうとする観客の群れ。懸命にも、病院では駐車場に仮設トイレを用意して、その人たちを院内に入らせないように誘導していました。大変なんですねえ。

ちなみに、花火は1万4000発の迫力もさすがでしたが、統一された企画で、見ていてもとてもすがすがしく楽しめました。例えば、飛び散る火玉が横走りする「ミツバチ」は、同名のタイトルの時だけにしか上がらず、またピンクの大輪がすべてフィナーレの「サクラ」に集められている、と言った具合です。葛飾の花火大会では「ドラえもん」の音楽がなっている時に上がらなかったドラえもん風の花火が音楽が終わってしばらく経ってから上がるなど、企画と打ち上げのズレが目立っていただけに、余計「大差を付けちゃったなあ」と思いました。うん、ウチで払っている税金が活きている。

2003.07.26(土)

四谷のホテルニューオータニで開かれたチクロピジンシンポジウム(主催:第一製薬)に参加してきました。慶応大学医学部医化学・末松誠教授の「流体下での血小板接着機能と微小循環障害」と言う演題で、マクロの細血管内で生じる血栓形成過程をアスピリンとチクロピジン使用下で比較したムービーは印象的でした。薬剤無投与だと血栓は血管内腔を結局閉塞してしまうのですが、アスピリン・チクロピジンが投与されていると血栓形成が抑制されるのです。ただし、その抑制の態様が両者間で差異があり、アスピリンだと血栓の「嵩(カサ)」が徐々に高くなり、その後下流側の方がゴソッと塊状で剥がれて流れていくのに対し、チクロピジンだと「嵩」が高くならず、常に上部に付着しかけた血小板がサラサラと剥がれていくのです。この態様は、アスピリンについては投与量を増やしても減らしても同様であった、とフロアからの質問にお答えになっておられました

下手な図ですが、大切な事実なので、わかりやすいように図解して載せておくことにしました。なるほど、だからチクロピジンの方が効果が強いのだな、と納得させられました。脳梗塞の再発予防には、両者の違いをこれまで以上に考慮しながら使い分ける必要があることを痛感させられました。

アスピリン使用群の血小板血栓形成阻止のパターン。血栓の嵩が増し、あるところまで達するとゴソッと下流側の一部がこそげおちるように剥がれて流れる

(演題のムービーよりイメージ化)

チクロピジン使用群では、血小板血栓は嵩を増さず、上部にへばりつきかけた血小板は新たな固まりとならずサラサラと下流へ流れていく

(演題のムービーよりイメージ化)

2003.07.23(水)

 開会の挨拶をする脳神経センター長・小林先生(FOMAにて撮影)

日本医科大学北総病院のSCU開設4周年記念祝賀会(実は脳神経センターの納涼会)が成田ヒルトンホテルであり、参加してきました。席上、先月の「第2回脳卒中市民講座」の記念写真を頂きましたので、これもアップさせていただきます。

 中央が講演された福内元慶応大学神経内科教授です

本日は、この会に出るまでに光ファイバーの回線を院内に引き入れたり(顛末)、2台目のETC取り付けに自動車屋さんまで出かけたりがあり、大忙しでした。。

2003.07.11(金)

第7回脳梗塞フォーラム研究集会(ヒルトン東京)に参加してきました。今回の特別講演は、北総病院脳神経センター当時にお世話になった中川原譲二先生(中村記念病院・脳卒中診療部部長)です。「脳卒中データベースの構築と診療情報管理」と言うタイトルでのご講演でした。院内LANの中にいくつかのファイルメーカーサーバを設置し、(1)独自の診療記録データベースを稼働させ、(2)脳卒中協会の提供する脳卒中入院台帳をふくめた、各種学会・大規模臨床試験の調査票データベースへの並行作成を可能にしたシステムをご紹介されました。もちろん院内のオーダリングシステムとの接続はしておられないものの、実際に使用する医師・看護士・パラメディカルの使い勝手を考慮した内容で、今時の未熟な電子カルテよりもどれだけ有効度が高いかよくわかりました。

診療室のG4(Quick Silver)のデスクトップです。まだ運用システムは9.2です。一番手前がファイルメーカーによる処方箋システム(診療情報提供書や予防注射・レントゲン照射録などを含んでおり、患者さんの登録などは受付に設置したG4cubeから行っています)で、次のウィンドウがVirtualPC上で稼働するDoctor's Desk Light、一番下がjBox ViewによるCT画像の表示です。

ちなみに、最新の「日経メディカル」のSRLの広告によると、Doctor's Desk LightのMac版は7月発売予定とのことでした。まだWeb上では告知がなく、1日も早い発売が待たれます。もしかすると、Windows版より売れたりして。

 

ところで、当院でもSRLが販売している「Doctor's Desk Light」を診療室のMacに導入しました。実際のMac版(OSX対応のようです)は未発売ですが、エミュレータのVirtual PC上でちゃんと稼働します。実はすでに別のWindowsマシンで似たようなソフトを稼働していたのですが、モニタ切替機での操作がからみ、面倒だったため、今回の変更で無駄な切替に要する時間の短縮が可能になりました。また、CTの画像も夢見堂の「jBox View(最新版はDream Firdに移行)」で取り込み、閲覧可能にしましたが、こちらは転送時間がかかり、残念ながらまだ普段から常時稼働とはなっておりません(イメージャーが故障した時はとても助かりました)。

2003.07.05(土)

恒例の「城東脳神経外科懇話会」に出席致しました。今回の主幹は昨年開院したばかりの東京臨海病院(西葛西:笠井敬一郎部長)でした。院内は完全ペーパーレスで、X線写真を供覧するシャーカステンもないのですが、普通の会議室からも患者さんのデータにアクセスができ(さすがに無線LANではなく有線)、MRI画像がマウスクリックで次々に出せるのが印象的でした。今回はいつものメンバーの他に東京都江東高齢者医療センターの佐藤潔先生も交わられ、今後の連携が進みそうです 。

2003.07.04(金)

昨日は、昨年に続き、「東京SCD(脊髄小脳変性症)研究会」に参加してきました。こぢんまりした会ですが、勉強になります。今回は、新潟大学から東京大学へ移られた本症の権威、辻省次教授のご講演は非常に興味深く、本症治療への切り込み口が「上流:変異タンパクの発現をブロックする」あるいは「下流:転写をより活性化する」などと提示されたのに感銘を受けました。私たち通常の臨床神経家では患者さんの症状をとることだけに注力しがちですが、辻先生のように病気そのものと真正面から対峙されておられるのを見るのはとても心強い気がします。

三品雅洋先生、「NeuroImage」ご掲載おめでとうございます。別刷、たしかにいただきました。

五十嵐博中先生、医局長ご就任おめでとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します(この情報、脳外科経由ではいりました、ははは)。


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