目々澤醫院 Daily News & Comments

 

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Apr-June 2004

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2004.06.29(火)

忙しさにかまけて1ヶ月近くも更新をさぼってしまいました。難病の更新申請の書類が重なったことや研究会などの会合が集中していたことが主な理由ですが、HPでの情報発信の仕方を考え直していたことも事実です。とりあえず今しばらくは現在のスタイルで行くことにしましたが、今後については熟慮中です。

巷では、小学校のプール開きに呼応した「プール熱」の流行が取りざたされていますが、当院の患者さんでは、「頚のリンパ腺を腫らす咽頭炎/扁桃腺」が多いようです。のどカゼをこじらせた場合はちょっと頚のリンパ腺を触って痛みがないかどうか調べてみて下さい。

2004.05.31(月)

最近、カゼはだいぶ落ち着いています。当番医だった昨日も、結構おヒマでした。余勢を駆って、今月のレセプトも夜のうちに仕上げてしまいました。うん、よく働いた(自画自賛)。

久々の雨ですね。あたかも真夏のような昼の暑さがウソだったかのような涼しさです。

2004.05.22(日)

 (by EOS Kiss Digital)

当院エントランス前のツツジが満開です。昨年の酷暑で何本かは枯れてしまいましたが、頑張って例年通りの彩りをみせてくれました。

2004.05.12(水)

昨日より開かれている、第45回日本神経学会総会(会長:水野美邦順天堂大学脳神経内科教授)に参加してきました。中小岩小学校の内科健診(総数430人+)を診た後だったのでヘロヘロでしたが、無理をして出かけた甲斐がありました。なかでも「イブニングセミナー」と銘打って開かれたいくつかのセッションのうち、広島大学の松本昌泰先生と女子医大の内山真一郎先生を演者にむかえ、国立循環器病センター総長の山口武典先生が座長をなさったパネルディスカッションは見応えがありました。特に、お二人の発表が終わった後、ひな壇の上にお二人の演者を並べて山口先生がいくつかの設問をお二人投げかけるくだりは「そう、そういうところが聞きたかった」というところばかり、松本先生などは「まるで口頭試問みたいですね」などと受けておられました。......でも、本当に良いセッションでした。セッションのスポンサーとなった大塚製薬には是非質疑応答をすべて含んだ抄録を作ってもらいたいものです。

では、このうち主として内山先生とのディスカッションから話題をいくつか。

●ワルファリンによる抗凝固療法にはPT-INRというモニター方法があるが、抗血小板薬療法のモニターはどうしたらよいか

血小板凝集能や分子マーカーなど、検討が可能な施設においては実施することが望ましい。しかし、現在の抗血小板薬はこうしたモニターを必要としていない程度の薬効であり、日常診療ではどうしても実施しなければならないとは言えない。しかし、将来、より強力な血小板機能抑制薬が出現するようになれば必要性がでてくる可能性がある。

●脳梗塞の1次予防としてアスピリンを服用するというアイデアがあるがどんなものか

全くリスクのない人が脳梗塞予防のためにアスピリンを服用することはかえって出血性合併症をひきおこす危険性があり勧めることができない。しかし、糖尿病や頸動脈病変(moderate risk)を有する症例に対しては米国では推奨されるようになった。我が国では現在検討中である。

●外科・歯科手術などのさいに抗凝固療法や抗血小板療法を中止しておくべきか否か

直接の止血処置で対応できる処置の際(抜歯や小手術など)には服薬治療を中止する必要はない。治療中止により虚血性病変が再発するリスクの方が、止血に要する手間というリスクを上回る。しかし、内視鏡による手術など、止血が完全に確認し得ない処置の場合には服薬治療を所定の期間中止することもやむを得ない。

2004.05.05(水)

ああ、たっぷり休みました。でも、じつは予定ではルンドに出かけていて明日も診療できないはずでした。ちょっとした事情で出かけられなくなり、結局国内でちゃんと渋滞にも巻き込まれ、世間でありがちな連休となりました。今日は朝からカミさんが出かけてくれていたおかげで3台のMacと4台のビデオデッキの前を行ったり来たりして日本舞踊のビデオテープを一通りデジタル化するのに費やすことが出来ました(ちなみに、MPEG2には出来たもののまだDivXのaviファイルへの変換が終わりませんでした)。

明日の診療は通常の木曜なら検査日なのですが、都合によりCTなどの画像検査は緊急以外は行いません。また、上記の事情から明後日午前の日本医科大学北総病院での診療もお休みのままとなります。どうぞご了承下さい。

し、しまった!まだ会計用のレセコンに消費税外税化の設定を済ませていない!税理士さんにおこられてしまう........。

2004.04.22(木)

新学期疲れのカゼひきさんが増えています。鼻をこじらせて中耳炎に、と言うのが(ありがたくない)トレンド。江戸川が近くなので河川敷の雑草の花粉によると思われるアレルギー性鼻炎の方も増えています。スギ花粉が終わってもまだまだ油断は出来ません。まあ、都心ではこんな風ではないと思いますが。また、「木の芽どき」(気の迷どき、への掛詞?)に多いとされるめまいの患者さんや片頭痛・群発頭痛の患者さんも普段より多いようです。

医局の先輩、日本医科大学付属第二病院内科の北村助教授による高齢者の神経疾患をテーマにしたホームページ、「ご長寿よろず診察室」が充実してきました。ぜひご覧下さい。こういうページをもっと日本医科大学全体のホームページ上でアピールしていけばいいのに、と思います。「本学主催の学会」なんてページよりずっと有意義なのでは?

2004.04.21(水)

午前中はマネージメントに専念。税理士さんの往査を受け、銀行さんにほっぽらかしていた通帳を復活させる手続きをしてもらい、スタッフの皆さんのお給料振込を段取りました。昨年の点数改正以降、保健収入が伸び悩んでいます。また、文書料や器材販売などの自費分の扱いが「税込み」になっているのはマズイ、とのご指摘もあり、近いうちに(会計時の端数が出てしまいますが)消費税をきちんといただく方式にすることにしました。祥子さまのエッセイがこんなに載っているなんて、今日初めて知りました。そう、「ツイスト」の原型はドイツの「シュペッツィ」というドリンク(既成のドリンクでなく、レストランなどがコーラとレモンまたはオレンジジュースをブレンドしている飲料)です。ご存じでした?おかげで街で普通のペプシが入手できにくくなって悲しい思いをしています。

夕方はファイザー製薬の「レルパックスTVシンポジウム:慢性頭痛の治療と医療ネットワーク(演者:熊本市民病院橋本洋一郎先生)」に参加するため、亀戸まで出かけてきました。普通の営業所やホテルなど、全国87カ所の会場を用い450人も集めて、会議用のTV電話システムを使った講演会でした。どちらかというと頭痛診療に親しみのない先生方に参加して欲しかった会です。亀戸の会場には小生と江東区の心療内科の先生の二人だけでした。内容のうち、「片頭痛の患者さんには肩こりが多い」というのは小生の報告とも一致し、こうした混合性頭痛(片頭痛+緊張性頭痛)の患者さんたちへの対応が重要なことが再認識されました。九州地区では脳卒中の早期発見・緊急収容を目的としたネットワークを利用して頭痛診療も取り込むしくみが出来ており、東京でも同様のネットワーク造りが急務であると思いました。橋本先生は小生も修行に行っていた、国立循環器病センター脳血管内科の先輩でもあります。

2004.04.16(金)

2週間ぶりに北総の外来に出たところ、3件分の介護保険意見書記入の仕事が積もっていました。他1件は神経難病の更新書類だったのですが、幸か不幸か患者さんが取ってこられた疾患書式が間違っており、処理が先延ばしになりました。

そろそろ給料計算を始めないといけないのですがいろいろと雑用が.......。困った困った。

2004.04.09(金)

日本医科大学北総病院の神経内科外来をお休みさせていただき、東京フォーラムで開かれている日本内科学会講演会へ出席してきました。

「急性期脳血管障害」のシンポジウムはすでに昨日終わっているため、本日の神経領域の発表はポスターセッションのみとなります。第二内科からは勝又講師と大久保委員の発表がありましたが、注目されたのは山形県立河北病院からの発表で、「めまいで来院し、小脳失調が明らかでなかった小脳梗塞の臨床的検討」でした。回転性のめまい(vertigo:主として内耳性)・浮遊性のめまい(dizziness:主として中枢性)のどちらともつかず、普通中枢性(その多くが小脳・橋梗塞や小脳出血)で見られるはずの小脳失調が見られなかった例にMRIやCTで梗塞を認めた例が全小脳梗塞61例中15例あったという報告です。高血圧などの脳梗塞リスクの高い患者さんの突発しためまいにはやはり画像診断が重要であるというよい証拠といえます。ちなみに、ご発表の後、発表された鹿間先生に確認したのですが。これらの患者さんたちは発症後まもなくははっきりした小脳症状はなかったものの、後には皆小脳症状が確認されたということでした。

関連企業展示は電子カルテや電話予約システム、理学療法機器などが主体でした。電子カルテ「もどき」のDoctor's Desk Wright:Mac版が中止になったのは返す返すも残念でなりません。当院ではちゃんとベータ版が稼働中です。また、日本医師会肝いり(だったというべき?)のオープンソースレセコン、ORCAの業者さんたちも数が出ていました。メインの2台運用は納入品そのものでもいいですから、診療机の上はOSX+X11で作動するORCAクライアントにしたいのですが、何とかなりませんかねえ。

2004.04.01(木)

新点数と新消費税表示のスタート日です。よく調べながら準備したものの、45点の長期処方処方箋料の入力と消費税(ウチはもともと内税です)表示がきちんと出来ませんでした。先ほどまで、その解決に取り組んでいました。結局、内税の税額表示は不可能で、「消費税込み」と表示するだけのナサケナイ領収書しか出力できませんでした。まあ、いいか。お支払いいただく額には変化はありませんから。


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